17811128.jpg3ヶ月に渡るパーソナルトレーナーのコースも折り返し点。


ここからは、更に細かいテクニックを習得しながら、
最後の認定試験まで突っ走る。


この日は、プレゼンテーションと、営業テクニックの研修。


チームに分かれてプレゼンテーション合戦を行うので、
チーム毎に構成を練っている模様が、この写真。














いままで様々な企業、幾つかの学校などでトレーナー育成に携わって来た中で、
ここ数年、自分で感じている事がある。




「ちょっとオレ、厳し過ぎるのかな…」



と。





この世界、日本の場合、
まだまだ欧米の状況には程遠い。


と云うより、比べる事自体がナンセンスなレベル。



私個人的には、教育システムやその場については、かなり整ってきつつあるとは感じている。


しかし、国家的背景などの違いから、
トレーナーという仕事に対する認知度というか、ニーズが全く比較にならない。



例えば、アメリカなどでは大学はもちろん、高校でもアスレティックトレーナーがいるのが当たり前である。


これは訴訟社会という事もあり、
万が一、事故が起きた場合の保険的な側面もあるが。





ただ、国家的背景の違いは如何ともし難く、
これはお上に頑張ってもらうしかなく…




私が一番気になるのは、
トレーナーを志す諸君の意識の低さ、である。




勘違いしないでいただきたいのは、
私の学生時代がレベルが高く、今の学生はレベルが低い、と言っているのではない。





学力など、私などは当時、惨憺たる有り様。




トレーナーを目指したのも、それほど高尚な志があったとも言えない。





今の学生さんも、入学時は甘い考えでも仕方ない。



徐々に日本の現状を知る中で、
少しづつ「覚悟」を作って行けば良い。






ちょっとな~、と思うのは、





大学の二年、三年生にもなって、
専門学校の二年生にもなって……






トレーナーの道を諦めているのなら、まだしも、
一応トレーナーを目指すらしき人たちの、あまりの意識の甘さ…








また、何かの形で現在も何らかのトレーナーに従事していて、
(フィットネスクラブ、パーソナルトレーナー、他)
ある程度は現実は分かっているはずなのに、


「一ランク、上のトレーナーを目指したい」


と、口では云うものの、
意識も覚悟も低い、という状況……





…である。







そう、






日本は、教育システムなどはだいぶ整いつつある。


国家的背景は、今すぐ変わるはずも無く、仕方ない。


一番危惧するのは、


目指す人たちの、意識レベルの低さである。



「覚悟」のレベル、と云うべきか。






私も高尚な意識は当時、持っていなかったが、




「こりゃ~、簡単にはなれんわな~
しばらく収入無いぐらいの覚悟はいるわな~
そんなにパイのある業種じゃ~ないから、余程勉強しなきゃ、無理だろうな~」



くらいの覚悟はあった。





昨今は…



どーだろ。





情報を伝える側の問題もあるのかも知れないが…




どこで勘違いしてるか知らないが、



「おまえ…その程度の覚悟で、今の日本でトレーナー、目指すの???」




という輩が少なくない。






そんな仏頂面で、
その程度の勉強意欲で、
無理だろ~~~そんな…






…と、思わざるを得ないケースが多いの何の。







そんな訳で…






最近、トレーナー目指す人に、
何だか厳しくなってる気がするんだよね~




もちろん、愛情の裏返し、と言えなくも無いが、
それって単に冷たいだけじゃねーの???…





と、自問自答する瞬間がある。





自分としては、



今の日本の現状では、
まだまだ簡単に目指しては火傷する業種なんで、
「覚悟」を促したい意味で厳しくしているつもりだが、
ホントに自分の真の気持ちはそーなのか…?……


自信が無くなる時もあったりする。





よく、「怒ると叱るは違う」というが、
私は基本的に、区別は無いと思っている。




瞬間は、「怒っている」はずだ。





肝心な事は、その裏に、


「何とか、その子を目標に近付けてあげたい」


という、愛情が有るか、無いか。






ただ、ムカついたから怒った、

…では、指導者としては褒められない。






だが、あくまで瞬間の事なので、
自分でも冷静なジャッジは難しい。




結果として、

自分が教えた人たちが、真っ当に育ったかどうかで判断するしかない。






とはいうものの、「もしかしたら、自分の感覚が狂ってて、厳しすぎるんじゃ…?」
と考えることも少なくない。






果たして、自分は、





「厳しい」

のか、


単に「冷たい」だけなのか…








最近、よく考える。






何故なら、この日本の最高の資源は「教育」であると考えているからである。





教育に従事する者として、こういうセルフジャッジは、必要であるし、
恐怖と慎重さは、忘れてはならないという気がする。






さて、



果たして、自分は…



どっちだ。